2010年3月22日月曜日

【WAY】「はい」は魔法の言葉




 新入社員の心得というより、社会人の態度として忘れてならない、でも、職場に慣れるにつれ結構忘れてしまうことがあります。 想像してみてください。

もし、あなたが幼いこどもだったとしたとします。おかあさんの側に行って、「おかあさん」と呼びます。

●そのとき、お母さんが「はい」と答えて、あなたを見つめたとします。

どんな気分になりますか?
あるいは、

●お母さんは返事に答えず、黙ったままあなたを見つめたとします。

どんな気分になりますか?
あるいは

●お母さんは「はい」と答えたものの、他を見たままで、用を続けてあなたを見ないとします。

どんな気分になりますか?

この3つの反応の違いは、あなたにとって同じでしょうか?

違うでしょうか?違うとしたらどう違いますか?

あなたは、どれが一番気持ちいいですか?
あるいは、あなたがお母さんだとして、どの反応をしてあげたいですか?
それはどうしてでしょうか?

安心できるって素晴らしいことでしょう。
安心できるって自分が大事にされていると感じることです。

上司が部下の名前を呼んでも、返事もしないまま、黙って顔だけを上司のほうに向ける人がいます。あるいは「はい」と返事だけして、下を向いたまま仕事を続けている人がいます。

どんな感じがするでしょうか?
話そうとしても出鼻をくじかれるようで、いい感じがしません。
安心して話ができない気持ちにさせるのは、社会人として不合格です。

返事をしたとしても、たとえば「はーい」「はあ」「えっ」「何ですか」も、感じの良くない返事です。

 日本では「かわいい」が受けるので、「はーい」と返事することで受けを狙う人もいます。しかしペットにされて満足する程度なら、それでいいかも知れませんが、良識と良心をもってあなたを気にかけてくれる上司や先輩なら、「はーい」と返事されたら不安を感じます。呼ばれたら、すばやく簡潔に、元気に「はい」と答えるのが正解です。あとは全部不合格です。

「はい」は単なる反応の証ではありません。返事することには意味があります。

◎呼ばれたことが分かりました。
◎実行します。(行きます)
◎指示された内容が理解できました。

これらのことを伝えることが「はい」なのです。

 私たちはよくマクドナルドのことを「マック」「マクド」、スターバックスのことを「スタバ」と省略して呼んだりします。略した造語が氾濫しています。

その感覚で言うなら「はい」も略語のようなものです。スピーディに仕事を進めるために、キビキビした「はい」を上手に使いましょう。

呼んだ人も、呼ばれた人も気持ちよくなれます。でも、それは気分よくするために使うのではありません。目的、目標、自分の役割を果たすために、無用なストレスを作らないのがマナーなのです。気持ちよく働ける環境は、周りが用意してくれるのではなく、自分も一緒になって創っていくものなのです。

お客さま、上司、先輩に呼ばれたら、自分から相手の方に近寄っていくのが礼儀です。気をつけたいことがあります。没頭していると気持ちの切り替えしに多少時間をとってしまうことです。すぐに意識が相手に向かわないと「なんだろう?」と考えてしまう、だらだらとした足取りで近づいてしまいます。

スピーディに意識を切り替えるためにも「はい」は効果的です。「はい」のひとことがスイッチになって、すぐに一旦中断して、急ぎ足で相手のところへ行けるようになります。やりかけの仕事があっても区切りのいいところまでと考えずにすぐ行動できます。

相手が近づいてくる場合も同じです。近づいてくるのが見えたからといって、そのまま座って待つというのもよくありません。立っている場合も同じで、自分から近づくようにします。

共同体の一員として、自分は自分の役割と責任を果たせることができる。「はい」とそれに続く行動は、あなたの心の表現です。呼ばれたら元気の良い返事して、自分の気持ちを相手に届けます。「はい」のひとことが、相手に、安心を与え、元気にします。相手に、安心を与え、元気にすることで、あなたはもっと大きな安心と元気を獲得します。

「はい!」・・・たった2文字の魔法の言葉です。

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