2015年3月3日火曜日

WIN-WINへ誘うアサーティブ



誰にとっても人生の主人公は自分のはず。一番大事なのは自分です。だから同 じように周りの人も自分が大事なのです。見知らぬ誰かにとって、あなたは、 その他大勢でしかなくても、本当は誰だってその他大勢で片付けられる存在ではありません。 

人間関係の問題は、周りの人との関係で起こるから、両者が傷つかないようにしたい。それがWIN-WINというわけです。

どうすればそうできるのか、その基本になるのが積極的自己表現。アサーティブです。その理念は人権の尊重です。アサーティブは1960年代のアメリカで誕生した考え方です。黒人差別、女性差別などに対する抗議が根っこにありました。解決したように見えるこれらの問題はいまも続いています。

アサーティブを少し詳しく言うと3つの分類があります。

・アサーション(assertion)
・アサーティブ(assertive)
・アサーティブネス(assertiveness)



アサーション(assertion)は、自己主張ですが、誤解を招くことのないよ うにするために、自分を率直に表現すると解釈をしたほうがいいしょう。 アサーティブ(assertive)は、アサーション(assertion)の形容詞です。 アサーティブネス(assertiveness)は、自分を率直に表現しあう「関係」です。いずれも率直、誠実、対等、自己責任の4つを柱にしています。

4つの柱が理解できていると次の点に納得がいくし、無理にコントロールしてはいけないことも納得できます。

・他者を変えることはできない。
・自分の性格を変えることは簡単ではない。
・自分の行動は変えられる。

では仕事上で他者に変わってほしいときはどうすればいいのでしょう。他者を変えることはできないけれど、影響を与えることはできます。影響を与えて自主的に行動を変えるようにしてもらうのです。リーダーシップが活躍できるシーンです。ですからマネジャーとリーダーシップは切り離せません。当然 アサーティブも切り離せないので肯定的な構えは基礎になります。いちいち否定的になっていたらマネジメントはできないのは明白です。

マネジメントの意味は、「なんとかする」で語源は<マネジ/manage>で、困難なことを乗り越えて目的地に到達する意味です。マネージャーはマネジメントする人で、マネジャーが正しい表現です。NHKでもマネージャーと表記していますが、これではマネーを管理する人と錯覚してしまいます。大事なことは「困難なことを乗り越えて」というのが前提の職種だということです。

荒馬を慣らしながら荒野を往き目的に到達する。あるいは筏で激流の川を渡っていく。マネジメントの本来のイメージはこんな感じです。マリリン・モンローの「帰らざる河」は、まさしくマネジメントとはどういうことかビジュアルで教えてくれる作品でした。

ですから肯定的であると同時に、ひるまず乗り越える意欲を持続できる成長力を持ち合わせていることが基礎的な力になります。



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